人生半分以上がこの島暮らし。いつまでもオトナになりきれないワタシの徒然なる日々。

2003年01月11日

白寿祝

白寿祝
カジマヤーのことがよくわかります。
ストーリーも最高にオススメ。
風車祭(カジマヤー)」 池上永一

ウワサの「カジマヤー」のお祝いが親戚であるというので、出張中の亭主に代わって参加させてもらってきました。

「カジマヤー(風車祭)」とは97歳・白寿を祝う沖縄ならではの行事のこと。
本来は旧暦9月7日にするもんらしいのですが、そのへんは家の都合によって結構アバウトなのだそうです。
お祝いの宴は夕方からでしたが、話によれば昼間は集落内を飾り立てた車でパレードをしてたんじゃないかってことでした(そうするのがフツーなんです。私もTVとかで見た事あるんですけど)。

お祝いって一体何が行われるのかと結構不安だったりしたのですが、なんのこたない、結婚式の披露宴と全く同じもの、つまり「余興大会」で。
“スピーチは一人でやらなきゃいけないから恥ずかしくてヤだけど余興はみんなと一緒だからまだマシ”
と言ってヘンな衣装やメイクで登場し、音楽に合わせて踊るウチナーンチュ達の持論に、今回も同調出来ずに終わったワタシなのでした。(絶対スピーチの方がマシだって!)

ところで今回の主役は亭主の兄嫁(お馴染み・本家のお嫁サマです)のお父様。
周囲の方の紹介スピーチによると、明治生まれでフィリピンへの出兵経験もあるという、激動の時代そのままの人生を送ってきた方なのでした。
けどご本人は小柄でカワイイ感じのフツーのおじいちゃま。スゴかったのは、彼本人よりもお祝いに来ていた彼の友人・元部下と言った方々の様子の方でしたって!

スピーチに出てきた「主役の元部下だった」というオジーは、本人よりも明らかにヨボヨボ。
カチャーシーの音楽に導かれて舞台へ上がってきた別のオジーはチャックが全開で、このヒトの介護の方(多分)も慌てて舞台へ上がるなんて一幕もあったり。突然軍歌を唄いだしたオジーも居たな。(遠い目)
しかもそれがなかなか終わらなかったり、なんかそんな彼らを呆気に取られて見ているだけでもうお開きの時間になってしまった、という感じでした。

帰りに会場の出口で座っている主役のオジーと握手をさせてもらい、引出物?を貰って帰ってきたんですが、その中にはちゃんと「風車」が入っていました。
ワタシもあやかれるのかな。120歳まで生きるんだ、なんて豪語しているのはウチの亭主の方なんだけど。

97歳の手は確かにシワだらけだったけど、暖かくてとても大きかったです。



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